2006年10月19日

国境

この島には国境がある。
(他県にもあるが…)

国境


他国であっても日本の税金で成り立つ部分があるのが事実。

これら写真の軍用地の権利者は一般市民或いは自治体であり賃借料は日本国の税金である。
面積によっては年間数千万円の賃借料を得る市民がいらっしゃる。
いわゆる軍用地主。
ビルオーナーと異なりメンテナンス不要で店子は日本国。
基地が返還されるとこの収入が途絶えるのである。

調べてないので想像だが、嘉手納周辺市町村も税収より軍用地の賃借料の方が多いのではないだろうか。

そして基地内に従事するスタッフの人件費も税金。

兵隊が基地外で居住する際に補填される家賃補助も税金。
月に15万程度支給されるようだが基地周辺の家賃相場との格差を考えてもらいたいものだ。
相場5万程度の物件が15万円もの家賃になるのは、有り得ないでしょう。
兵隊は補助金なので痛くも痒くもなし。
明らかに税金の無駄遣いである。

税金とは関係ないが、基地に乗り入れ可能なタクシーは毎年1台当たり数万円の営業許可料を米軍に支払っている。
数千台規模だろう。

言いかえれば基地周辺の経済産業は未だに税金とドルに頼る所があり、自治体に新産業を創出する努力が感じられないのが悲しい。

泡瀬にある米軍専用ゴルフ場の返還も徒歩圏に地場流通店舗があるにも関わらず、内地の流通大手企業を誘致するなどロールプレイングゲームでは明らかにGame Overだ。

環境問題をクリアにしながらモノを作り、内地へ出荷して収入を得る産業創出ができないものか。
日本企業から台湾に流れているお金を沖縄で食い止めることはできないものか。

基地がなくなると大いに困るのは軍用地を持つ地元の有力者。
大部分の方は負担のみ強いられている。

一致団結した基地返還運動がなされないのは、これらが複雑に絡み合ってるのだろう。

悪い意味で需要と供給が成り立ってしまっているんだよな。
膨大な基地負担の受け入れと、莫大な税金を犠牲にして…


小さくとも自分ができることは何か、もう一度考えてみよう。


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Posted by コヤ十字路 at 21:19│Comments(0)ヒトリゴト
 
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